自宅訪問のマナー
連絡・書類届け・挨拶など仕事上のことで、上司や関係先のひとの自宅を訪問する機会がある。非常識な訪問で、信用をなくすことのないようにする。
- 前もって電話で連絡をとり、訪問の目的を伝えて、相手の都合の良い時間をしてもらう。
- 早朝や深夜、食事時間、休日の午前中の訪問はできるだけ避ける。
- 訪問時間は、午前中は10時前後、午後は2時頃が適当とされている。先方からの指定があれば、その時間に訪問する。
- 何かの都合で約束の時間に訪問できない場合は、事前の連絡ができない場合も、その日のうちに電話で非礼をわび、再度約束の日時をとり、先方の都合に合わせる。
連絡なしに訪問してもよい場合
- 冠婚葬祭などに招かれて出席するとき。
- 病気見舞い、結婚・出席などの祝い。
コートの扱い方
連絡なしで訪問した場合、玄関の外で手袋、マフラーを取り、コートはきたままでベルを押し、そのまま玄関で要件を済ませる。挨拶のための訪問では、玄関で応接することになるので、玄関でコートを取って挨拶をする。招かれて訪問する場合は、玄関に入る前にコート類をとっておいてもよい。退出するときは、玄関を出てからコートを着る。特にすすめられれば、室内で着てから退出する。
定例的な年中行事の交際
関係先とは、仕事に関する接触のほかに、次のような場合には、社交的な儀礼が行われる。上司の代わりに通信文を書いたり、上司と一緒に集まりに出席したり、あるいは上司の代理として出かけることがある。
年始の挨拶まわり
- 「御年始」「御年賀」を印刷(ゴム印)した名刺を使う場合がある。
- 立場によって礼服・略礼服を着用する。
御中元・御歳暮
- 品物を直接届ける場合は、前もって在宅かどうか確認の電話をする。「ご挨拶にお伺いしたいと思いますが、午後はご在宅でしょうか」というような言い回しをする。
- 百貨店・地方の専門店などから配達して貰う場合は、必ず挨拶状を別送する。
贈られた側のマナー
- 百貨店などから託送を受けた場合、2~3日のうちに礼状を出しておく。間違いなく着いたことの確認にもなる。
- 【高額な品物を贈られた場合】
日常の取引関係や交際ぶりから判断して、贈られた品物が高額すぎる場合は、送られた品物の金額の一部に相当する品物を贈り主あてに送り返す。その場合、上書きは”お中元”、”お歳暮”とせず、”粗品”とする。
歳暮を贈るのが遅くなった場合
百貨店などで年内配達を断られたときは、上書きを”お年賀”または”お年始”として託送するとよい。
一般的な贈り物の心得
- 相手の好みを事前に調べておく。
- 常識をこえる高額なものは避ける。
- 量より質で贈る。
- タイミングを失しないようにする。
- 縁起を気にするような数、色、品物は避ける。