冠婚葬祭のマナー
会社に入ると、仕事上の必要から、結婚披露宴やお葬式に出席する機会が多くなるし、会社を代表していくときもある。そのために礼服を一着用意するなら、ブラックスーツを。
ブラックスーツ(準礼服)
- 慶弔を問わず、格式張った式でも通用する。
- シングルとダブルの2種類がある。
- ネクタイは、慶事は白またはシルバーグレイが無難。弔辞は黒。
- シャツはいずれの場合も白。
- 靴と靴下は黒。
- スラックスの袖はシングルにして折り返さない。
略礼装
紺やダークグレーのスーツも「略礼装」として慶事の場で着用しても構わない。
結婚披露宴への出席
出欠の返事
披露宴への招待状が届いたら、なるべく早く返事を出す。
(チェックリスト)
- 指定日までに出欠の返事を出したか。
- 「御住所」の「御」、「御芳名」の「御芳」を2本線で消したか。
- 「--行」の「行」も2本線で消し、「様」と書き直したか。
欠席の場合
お祝いの言葉とともに、都合の悪い理由を書く。代わりに祝電を打つとよい。挙式に遅れないように、早めの手配する。
出席の場合
お祝いの言葉を書き添える。
結婚祝いの品
挙式の1周間前までに持参して手渡す。1週間前までに届けられない場合は、品物を贈るのはやめて、現金を包んで持参し、結婚式当日に受付に差し出す。
弔事のマナー(仏式)
お通夜
お通夜は個人を葬る前に、親しい者が集まって個人との別れを惜しむのが目的。個人とあまり親しい間柄でなかった場合は、通夜に参列するのは遠慮したほうがよい。祭壇の前に正座し、一礼して、右手で線香をとり、ローソクの火を移す。線香は略式で1本。線香を立てたら合掌して拝礼し、もう一度拝礼して、ひと膝さがって遺族の方に向き、お辞儀をする。
香典
弔問、通夜、葬儀の前に遺族に直接手渡すか仏前に供える。告別式で香典を出すときは、受付に渡すか焼香の際に仏前に供える。
告別式
葬儀は遺族と近親者、親しい知人が僧侶とともに故人の冥福を祈る儀式。告別式は一般の知人と最後の別れをする儀式で、本来は別個のものだが、今では一緒に行われることが多い。告別式で自分の焼香の順番がきたら、次の人に会釈して立ち、焼香台の手前で僧侶、遺族に向かって一礼する。さらに焼香台の前に進み、合掌し、焼香する。
焼香
右の手親指、人差し指、中指で香をつまみ、額の高さに捧げてから香炉の上に落とす。回数は1回~3回。数珠を持って焼香するときは、数珠は左手の親指を除く、4本の指にかけて合掌する。焼香を済ませたら、再び合掌し、前を向いたまま2~3歩さがり、遺族に一礼して席にもどる。
お悔やみの挨拶
遺族にお悔やみの挨拶をするときは、手短に済ます。「このたびは、誠にご愁傷様でございます」など、短い言葉とともに一礼すればよい。