人物紹介のポイント

  1. 次の場合、紹介の順番(順序)は正しくできているか。
    • 地位、年齢が違う場合
    • 自分との関係で親しさが違う場合
    • 大勢の人に一人を紹介する場合
    • 複数の人を紹介する場合
    • 家族を紹介する場合
  2. 紹介されたときの挨拶は正しくできたか。
  3. 自己紹介は、積極的に感じよくできたか。

仕事をすすめて行くうえで、自分が間に立って客と客を引き合わせる機会に必ず出会う。そのときのために、紹介の順番を覚えておくこと。

紹介の順番(順序)

地位が違う場合

地位の下の者を、地位の上の者に先に紹介する。

年齢が違う場合

年少者を年長者に先に紹介する。

地位、年齢共に同じような場合

自分との関係の親しさで順番を決め、親しさの深い人を浅い人に先に紹介する。

男性と女性の場合

男性を女性に先に紹介する。ただし、地位や年齢が著しく違う場合は、女性を先に紹介するほうがよい。

大勢の人に一人を紹介する場合

大勢の人に先に一人を紹介し、次に大勢の人を端から、A君、B君、C君というように順に紹介する。

複数の人を紹介する場合

順番にこだわらず、全員を引き合わせるようにする。

他社の人に自社の人を紹介する場合

自社の人のほうが地位が高くても、他社の人を上位とみなして、自社の人を先に紹介する。

家族を紹介する場合

知人・友人・職場の知り合いに家族を紹介する場合は、家族を先に紹介する。身内には敬称をつけない。

紹介の仕方

  1. 人を紹介するときは、「ご紹介申し上げます」と断る。友人を職場の上司に紹介する場合など、まず上司に「こちらは私の友人で○○会社の経理部に勤めている○○君です」と紹介し、続けて「こちら○○課長です」と紹介する。
  2. 社会的に地位のある人は、「社長です」「○○会社の○○部長です」など、職名や名前だけを言えばよい。
  3. 地位の下の人を紹介する場合は、名前を言うだけでなく、自分との関係と一緒に、その人のためにプラスになることを付け加えるのが親切な紹介である。
  4. 紹介されたあと地位の下の人から名刺を差し出し、「○○会社の○○と申します。どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶する。地位の上の人は、その名刺を受け取り、「○○です。よろしくお願いします」といって自分の名刺を差し出す。
  5. 紹介されたが名刺の持ち合わせが無いときは「あいにく名刺を切らしておりますが、○○です。よろしくお願いします」というように相手に挨拶をする。
  6. 相手が有名人であったり、地位の高い人である場合は、「お名前(ご高名、おうわさ)はかねがね承っております。私は○○と申します。よろしくお願い申し上げます。」というような挨拶もある。
  7. 地位の高い人に地位の下の人を紹介するときは、地位の高い人の承諾を得てからにするのがよい。

紹介されたら

  1. 応接室など室内では、紹介する側もされる側も立って挨拶をする。どんな地位の人でも、腰をかけたまま礼を返したり、上着のボタンを外したままや、くわえ煙草のままでは、いくら相手が新人でも失礼である。
  2. 相手の名前は一度で覚えて、相手の名前を呼びながら話をすすめるのがよい。
  3. 紹介されてからの話題は、宗教、政治、思想、人の噂などは避ける。紹介者が言わない限り、学歴や職業などに立ち入った話をしない。
  4. 和室での紹介は、座ったまま、座布団を外して挨拶する。
  5. 道路や廊下などで紹介された場合、必ず立ち止まって挨拶する。歩きながらの挨拶は礼儀に反する。道路上や廊下などでは名刺の交換はしないほうがよい。

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